chronic life

I can (not) have relations.

OUT

年末にTV放送されたものを録画で観ました。これが今年の映画始めだった訳ですが、大変新春に相応しいポップな作品でした。僕のポップ感は、多少歪んでいるかも知れませんが。しかし、正味二時間の内、凡そ30分も編集で切られた状態では、果たしてこの映画を観たと云ってもいいのかすら、怪しいような気もしていますが。
原作は未読なのですが、99年に放送された連ドラ版を観ていたので、ストーリーその他については概ね把握していました。キャスト的には、主演の原田美枝子さん始めメインの女優陣四人も良かったのですが、個人的に一番好きだったのは香川照之さんだなぁ。飄々とした風情と男の悲哀のようなものが感じられて、とても素晴らしかったです。シーン的に一番好きだったのは、その香川さんと原田さん二人のスケート場のシーンですね。値段交渉の掛け合いが堪らない。それと、寛平さんが普通にシリアスな役をやるとこんなに怖いのか、と云うのも新たな発見でした。何故だか不思議と、平山秀幸監督にはとても硬派なイメージがあったのですが、冒頭にも書いた通り全篇にポップな雰囲気が漂っていて、是非DVDでちゃんと観返したいな、と想いました。

OUT [DVD]

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