読了。未だに、初めて読んだ冲方丁の本がこれで良かったのか、疑問がない訳でもないです。そんな人が読んだ訳ですよ、はい。そんな訳で、本書にメモやらプロットやら設定なんかが載っている作品のことは殆ど知らない。だもんで、特に面白かったのは「五時間目」。「説得力がない」だの「インパクトがない」だの云われたのに対して、如何にそれに対応していくかと云うことが、実に判り易く、懇切丁寧に述べられていて、ここだけでも読んだ価値はあったな、と。
ぶっちゃけ、冲方さんと僕が想い描いてる「小説」は、どうも違うもののような気がしないでもないですが、それでも充分参考になったと云うか、為になりました。って云うか、僕の抱いている小説観の方こそがかなり歪であると云うのが、よっぽど信憑性の高い話でしょうがね。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2005/06/02
- メディア: 単行本
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