chronic life

I can (not) have relations.

エンジン/第十回

最終回に向けてのお膳立ては、凡て綺麗に整った――って感じですかね。そのあまりの出際の良さに、ある種の様式美のようなものさえ感じてしまいました。
次郎と元一郎の絡みや、ちひろの次郎に対する深い信頼、それにホームに反感を持っていた周辺住民との折衝など、これまで描き足りていなかったと感じていた部分が、見事に補われていたと想う。それに、ずっと次郎とは反目し合っていた*1比呂人が、遂にレースと云う真っ当な形で敵対する存在になったのも、来週の本番を盛り上げるためには、必要な流れだっただろう。勝負はやっぱ、ライバルがいないと面白くないじゃないですか。ま、悪く云えば、ラス前に巧く辻褄合わせてきたな、って見方も出来るんだろうけど。
ただ、勿論気になったところも幾つかあって、それはたとえば猛の陰がすっかり薄くなってしまったことだったり、想い出したようにたまきが次郎へ接近し始めたりしたトコなんだけど、その中でも特に気になったのは、次郎がテスト走行しているのを見ていた時の一之瀬の表情、って云うか佇まい。泉谷さんが悪い訳じゃないとは想うんだけど、これはちょっと如何なものかと。
これだけ煽りに煽ったんですから、次回は是非最高に格好良い最終回にして下さい。ま、次郎と朋美先生はどうなろうが知ったこっちゃないですけどね(笑)。

*1:次郎にそのつもりはなかっただろうけど