読了。はにゃ、こっちも面白いぞー。天才じゃねぇの、この人。こっちはストレートなラヴストーリーと云うよりも、少し捻った変奏曲と云った感じ。幽霊やら妖怪やら怪談やらそういう怪異――俗に云うオカルト系の諸々が大好きなちーちゃんのキャラと、その幼馴染みで色々と問題アリのモンちゃんの語り口によって、一見よくありそうな話が、何だかヘンテコリンな方向に捻じ曲がってしまっている。その捩れ具合が絶妙。ラストの落としっぷりは多分「天然」なんだと想います。だからきっと、これはハッピーエンドなんでしょうね。武藤先輩派の僕としては、何ともコメントし難いですが(笑)。
乙一とか西尾維新と比べられる(並べられる)のはよく判るし、実際僕もそういう目線がなかったかと云うと誓いは立てられない訳ですが、それでもやっぱこれはオリジナルな訳ですよ。乙さんとか西尾氏とかとは、兄弟なんだと想う。流水と舞城が、両方麻耶チルドレンであるように――。
- 作者: 日日日
- 出版社/メーカー: 新風舎
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