chronic life

I can (not) have relations.

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人/佐藤友哉

msn再読シリーズ第二弾、読了。実は未だ二回目だったりする(笑)。あぁ、そうそう、こういう話だったなぁ〜とか呑気なことを想い乍ら読んでおりました。それに、何気に自分の記憶が曖昧な処があって、結構初読っぽくドキドキもしておりました。アレ? 矛盾してない、上の文章? まぁ、いいか(笑)。
兎も角、今になって再読してみると、色々と他の処に眼が行く訳で。最初は真逆、鏡家サーガがあんな風に続いたり、冬子が別の作品に主人公として舞い戻ってくるなんてとても想像出来なかった訳で、何だか小さなガッツポーズと意味の無い含み笑いが随処で起こりました。
後は、やっぱラストがパンチ効いてるよなぁと、改めて感じた。最初読んだ時、この終わり方に対して僕がどんな風なことを想ったのか、今となっては忘却の空の彼方だけど、少なくとも見捨てようとか巫山戯るな!とか想わなかったことは確か。寧ろ、喜んで受け容れたんだろうな、今回と同じように(笑)。じゃないと、現在迄佐藤友哉と云う作家を追い掛け続けてないと想うし。
と云う訳で、非常に有意義な再読でした。で、続いてmsn再読シリーズから『クビキリサイクル』と云いたい処ですが、すっかり『ペニス』が途中で放置してあるので、レヴュー用にそっち先にしたいと想います。結構掛かるみたいだし、もう遅い位かも知れない(笑)。
次は『ペニス』。絶対『ペニス』!*1

*1:連呼することはないと想う……