chronic life

地下室の屋根裏部屋で

穂村弘『現実入門 ほんとにみんなこんなことを?』光文社文庫

 私は事前準備の足りなさを痛感する。
 同時に、この世界からずれているという自分の主張に疑いを抱いてしまう。ずれていないひとはちゃんとそれなりの努力や準備をしているだけかもしれない。世界からずれているというのは、実はその努力をしたくない怠け者の、単なる云い訳なんじゃないか。
 今までに何度となく襲われた自己嫌悪がぶわわーんと膨らんできて、押し潰されそうだ。
 だが、今はそんな場合ではない。あとでゆっくり潰されよう。(p.228)

 読んでいる最中、「これ感想で書こう」と想っていたことは、九割方「解説」の江國香織さんに先取りされてしまっていたので、後は何を書いたらいいのやら。そうだ、「真夏のおめでとう」が好きですね、僕は。まぁ、単純にミーハーな気持ちと云うのもないではないですが。穂村さんが「他人の幸福を願うのが、とても下手くそ」ならば、僕は「他人の作品を褒めるのが、とても下手くそ」なのだ。あー、これじゃあ全然伝わらないなぁ。どうやら今の僕も、木星の重力に縛られているようです。

現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)

現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)