chronic life

I can (not) have relations.

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』早川書房

 興味のあるものはかなり近いと想うんですが、こんなにも現実に対する認識が違っていると云うのは、ある意味逆に面白いような気もします。個人的には、ドラマのパートをもっと掘り下げてもらっても良かったかなぁ、と(特に、「擬似家族」に関する辺りで、岡田惠和の名前や作品なんかが出なかったのは、ちょっと残念でした)。しかし、本書の中に幾度となく出てくる「生き残れない」と云う表現は、一体どういう状況のことなんだろう。現実的・肉体的な死と云うことなのか、社会的に落伍してしまうと云うことなのか、或いはまた別の何かなのか……。後、「島宇宙(トライブ)」って感覚も、やっぱりよく判んないんだよなぁ。僕の実感としては、もっと臨機応変に浮き島を飛び移っているようなイメージなんですがね。そんなに皆、敵対し合ってるかなぁ?
 ともかく、宇野さんとは一度じっくり話をしてみたい、と想いました(どんな纏めだよ)。

ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力

追記

 読みながら想ったことの10%も書けていない上に、感想としても酷い出来だなぁと感じつつ、これが今の自分の実力だと諦めて、そのまま晒しておくことにします。