chronic life

地下室の屋根裏部屋で

悪魔の手毬唄

バリバリ、来週末公開の『犬神家の一族』の宣伝だったんでしょうが、先日深夜にTV放送されたものを録画で観ました。なので、例によってオリジナルよりは多少刈り込まれているとは想われますが、その分を上乗せしたとしてもかなり面白かったです。原作を読んだのは、多分もう十年以上前なので、犯人以外は殆ど何も憶えていないくらいだったんですが、これは非常に素晴らしい映画化だったと想います。一連の金田一耕助シリーズの中でも、ラストの悲愴さと云うか、犯人の動機や何かはかなり強烈なインパクトが残る作品なんではないでしょうか。何はともあれ、岸恵子さんが素晴らしかった。後、若山富三郎さんも。『カリ城』のルパンと銭形を足したくらい格好良かったです。それにしても、皆若いなぁ。何せ、ほぼ三十年の作品ですからね、これ。そう考えると、大滝秀治さんや加藤武さんはあんまり変わってないなぁ。勿論、いい意味で。稲垣金田一シリーズの次回作*1は、是非これで。

悪魔の手毬唄 [DVD]

悪魔の手毬唄 [DVD]

*1:次々回作か?