人間って、どうしてこうなんだろうなぁ……と、読み終わって想わず呟いてしまいましたが、つまりそれだけ小説が素晴らしかったと云う訳でして。有難う、光文社。「戻り川心中」のラストのどんでん返しは、本当にやられた。いやー、凄い。それ以外だと、「桐の柩」が特に好きでした。いや、「桔梗の宿」の切なさも堪らない。「白蓮の寺」の雰囲気も好きだし、「藤の香」もいいよなぁ。結局全部素晴らしかった、と。いや、もうとにかく本当に参った。降参。何とかハルキ文庫版で、他の三篇も読みたいと想います。
- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 文庫
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