chronic life

地下室の屋根裏部屋で

あいのうた/第一回

秋クール一番の期待作だったんですが、予想以上に面白かったです。まだ三本しか観てませんが、今のところは断トツですね。あぁ、やっぱ連ドラはいいなぁ。
冒頭15分を観て、「これは岡田惠和版『世紀末の詩』になるんじゃないだろうか」と想ったんですが、初回を最後まで観通してみて、その想い付きも強ち嘘じゃあなかったなと、感じた次第であります。最初の、主人公が自殺未遂をした後に、これまで全く見ず知らずだった人物と共同生活を開始する、と云うプロットも似てはいるんですが、それ以外にもドラマ全体がファンタジー的な世界観であることや、主人公の二人が「愛」について語り合うところなんかも、構造的に近いなぁ、と。タイトルも、何気に似てるし(強引?)。
主演の菅野さんはお芝居も安定しているし、役柄にもよく合っていて、殆ど文句のつけようがないですね。今後もこのまま、徐々に優二達に心を開いていく様を繊細に演じていってもらえれば、主演女優賞は確定だろうなぁ、と。
玉置さんは、所謂いつもの玉置さんな感じの役ではありますが、それがこのドラマ自体のファンタジックで温かい雰囲気に実によく合っていて、これは最早ナイスキャスティングと云うよりも、明らかに岡田さんあて書きしてるな、と想いました。
和久井さん演じる房子は、菱沼さん以来のハマり役と云うか、こんな役は和久井さん以外には出来ないだろうって感じ。キャラの立ち具合でいけば、このドラマ一じゃないかと。いやぁ、ナイスキャラだわ。
小日向さんとか成宮君も良かったし、三人も子役もなかなかいい感じだったんですが、その辺りにつきましてはまたおいおい。あ、岸田さんもね。