読了。『百年の孤独』などで知られるガルシア・マルケス*1が、キューバの映画学校で脚本家やその卵、或いは映画監督などと「物語」について交わしたディスカッションを纏めたもので、基本的には30分のTVドラマ用の脚本を作り上げるため、ある一つのストーリーの素に、ガボを中心とした参加者達が様々なアイディアや新たな発想をぶつけ合い、検討を重ねる様が活字化されています。もっと巧い説明・紹介は、Amazonなりで読んで下さい。
勿論、この一冊でスラスラと物語が作れるようになる、と云う訳ではありませんが、単純に読物としても面白いですし、ガボの語りは読んでいて非常に興味深いし参考になります。そして何より、「物語」が出来上がるその瞬間に立ち会える興奮と云うのは、そう簡単に味わえるものではありません。ここには、それが詰まっています。

- 作者: G.ガルシア=マルケス,木村栄一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/02/18
- メディア: 単行本
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