話的にはベタなんだけど、このドラマはこれでいいんだと想う。結局ドラマって、見せ方だと想うから。フジらしいと云えば、これ程フジらしいドラマもないのではないだろうか。それが苦手な人には、もう苦痛でしかないかも知れませんが。
今回の主役は、勿論神谷。神谷がいいって云うか、谷原さんが最高な訳ですよ。こんなに谷原さんにピッタリな役はないって想ってたけど、見事その期待に応えてくれましたよ、今回は。浮かれたり怒ったり凹んだり翻弄されたり自分語りしたりと、本当に一時間目まぐるしい活躍でした。この回だけで、もう谷原さんの魅力全開。谷原好きには堪らない回でした。もうそれだけで満足ですよ、僕は。
一方島男は、どんどんバカに見えてきた。龍太の刺身が美味いってトコとか、香織を桜の下に連れて行くところとか、地図を見ながら神谷を先導してるところとか、かなり頭悪そうですよ。『いいひと。』の時も想ったんだけど、誠実とか素朴と云うのと、バカで頭が悪いと云うのは全く別の問題な訳ですよ。なのに、その辺を取り違えてる場合が困りもんなんだよなぁ。まぁ、まり子と龍太もかなり頭悪そうだったけど（笑）。
後は、『夢で逢いましょう』の山田優じゃないけど、やっぱり滝沢さんがいい感じでして。島男と神谷が一緒に行動する度に、会社の皆がそれぞれリアクションするんだけど、その時の藤井とかツボ過ぎる。いつか今回の神谷みたいに、メインの回が廻って来ないかなぁ。来ないだろうなぁ、残念。
話の意外性とか目新しさを求めなければ、充分楽しめるドラマだと想います。ちょっと余所見したり、一、二回観忘れても多分付いて行けるから、実に連続ドラマ的な作りだなぁ、と。
