chronic life

I can (not) have relations.

破戒/松尾スズキ・山本直樹/小学館

読了。やはり、僕にとって山本直樹と云う人は、絶対的な存在な訳で、そんな人が松尾さんなんかと組んじゃったら、そりゃあもう面白くない訳がないです。何と云うか、とっ散らかりますね、正直。
何時もの通り、粗筋とか要約とかそういうものとは全く別次元に住んでいて、絵柄的には微妙に最近と云うよりもちょっと昔っぽい気がしたりした。いや、そんなに筋金入りの山本読者でもないんだけどさ。森山塔リアルタイムの人とかには、もうどう逆立ちしても勝てない訳で。そんなことは、今ここでは関係ない訳で。父さん……とか純みたいに呟いてみたりして。
どうせ脱線してるんで、直接関係ない話をもう少し続けちゃうと、僕の書く小説っぽいものが、どうにも纏まりが悪いのは、あまりに「こういう話書きてぇ」って云う欲求ばかりが先行して、船頭多くしてなんちゃらになっているからだと想う。山本直樹みたいで竹本健治みたいで堤幸彦みたいで麻耶雄嵩みたいでカンニング竹山みたいで浅野いにおみたいで宮藤官九郎みたいで舞城王太郎みたいで行定勲みたいで(中略)野島伸司みたいで笠井潔みたいで冨樫義博みたいで太宰治みたいな話を書きたいとか、莫迦なことを想っているからで。まぁ、そんな話はどうでもいい。僕が莫迦なのは、誰よりも僕が一番よく判っている。
後、山本さんは如何わしい人を描かせると本当にもう天下一品だなぁ、と。と云うか、どうして書影が出んのだ? まともな感想を書く気なぞ、端からないわー!

破戒

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