chronic life

stay awake, stay asleep

齟齬

最寄駅から自分のアパートに帰るまでの間に、小さな橋が一つある。橋と云っても下に川が流れている訳ではなく、陸橋と云うか、兎に角下も人が歩いているのだ。
今日の夕方、色々レンタル屋*1

Glitter

Glitter

を借りた帰りにそこを通っていると(はまぞうデカい)、生温かい風に誘われて、後ろから呼び止められたような気がした。特に意識もせずに振り返ると、そこに姉さんが立っていた。僕が7歳の時に生き別れた、4歳年上の姉さんだった。僕とは似ても似つかない、加藤ローサのような顔立ちになっていたのに、僕が直ぐにそれを姉さんだと判ったのは、左胸に大きく「姉さん」と書かれた札を付けていたからだ。何だか、漫画みたいだった。けれどその時の僕は、特にそれを不思議だとも異常だとも想わずに、吸い込まれるように姉さんに近付いていった。そして、僕は一言こう呟いた。
「姉さん」
すると、どう見ても僕より年下にしか見えないその眼の前の人は、徐にこう云った。
「兄さん」
どうやら僕の胸にも、そう書いた札が付いているようだ。

*1:ヴィデオとかDVDとかDVDプレーヤーとかCDとかゲームソフトとかゲーム機本体とか色々