chronic life

地下室の屋根裏部屋で

折角なので、雪の話を。

僕が未だ、ド田舎の中学三年生だった頃、部活動の一環でカマクラを作ったことがあった。本当にそういうことがあるんですよ、実際。僕はその当時軟式テニス部に入っていて、雪が少なくとも40センチは積もっていたその時のグラウンドでは、とても普通の練習は出来そうになかったからだ。と云うかまぁ、当時僕の通っていた学校と云うのは、雪の影響で教師が授業に遅れてしまった時に、全校で雪合戦をしてしまう程には自由だったので、部活の代わりにカマクラを作る位、お茶の子さいさいだったのだ。
その頃は未だ、日本に「土曜日」と云うものがあって、3時間目だか4時間目だかまで授業をやった後、それぞれが持参した弁当を食べてから、夕方までたっぷり部活動に勤しむと云うのが、「土曜日」のお決まりの流れだった。だから確かにかなり大量に雪は降っていたけれど、その日も普通に弁当を食べて、何の疑問もなく部活をやるつもりだった。習慣とは、何と盲目なことか。
で、実際にカマクラを作った時のことは全く憶えていない。出来上がった後に、部活のメンバーで記念写真を撮ったのだけは辛うじて憶えているが、それは中学の卒業アルバムにその写真が載っているのを憶えているだけであって、その時のこと自体を憶えている訳ではない。「憶えて」「憶えて」云い過ぎ。
そんな訳で、今回は何時にも増して放り投げです。古井さんに、「投げ出し方にも良し悪しがある」みたいなことを云われたので、自分なりの「良い投げ出し方」をやってみました。と云うか、無理に雪の話を書こうと想ったのが間違いだった。反省。