chronic life

I can (not) have relations.

私の優しくない先輩/日日日/碧天舎

読了。いやー、好きだ。俺、こういうの大好きだ。手に取って良かったー。この2,3年で読んだ新人の作品で、一番好きかも知れない。文章も読み易いし、比喩や細かい言葉の遊び方も趣味が合うと云うか、「いやいや、やっぱそこでそう来るか」みたいな感じで好感が持てるし。
若書き結構。「不器用な恋愛小説」大いに結構。主人公、西表耶麻子の一人称語りが読ませる読ませる。非常にシンクロし易いと云うか、感情移入が板に付くと云うか。時々出て来る自分や世界に対する(幼い)シニカルな視点が、思春期真っ只中感満載で、とても心に響いて来ます。若ければ若い程、愛と憎しみって表裏一体だったよなぁーと云う懐かしい気持ちも想い出させ、読んでいて今と昔と未来を同時に感じられるような気持ちになりました。
ここは間を空けずに、直ぐ様『ちーちゃんは悠久の向こう』の方に移りたいと想います。こりゃあ、気になる新人が出て来たものだ。今のところ、ずっと追い掛けて行きたいね。

私の優しくない先輩

私の優しくない先輩