読んでいる最中、日記に少しずつ書いていた文章に手を加えて、何とか纏めてみました。新たに書き下ろすよりも、その方がいいような気がしたので。以下、そんな感じの文章です。
大学の講義を文字に起こしたからと云う訳でもないんですが、とても勉強になる一冊でした。発言とかは全くしないんですが、何だか自分もその講義(と云うか議論)の場にいるような気がして、そういう臨場感に似たものも読み進める際の大きな楽しみの一つとなっていました。正直これまで、翻訳には殆ど興味がなかったんですが(寧ろ「あまり意識していなかった」と云う表現の方が近いかも知れません)、本書で一気に意識改革が行われましたね(一文の中に「意識」と云う言葉が二回出てくることが気になってしまったりとか)。って云うか、別の言語で書かれた文章を翻訳することって、想像以上に難しくて、尚且つ非常にクリエイティヴなことなんだなぁ、と。遅過ぎますよね、気付くのが。でもまぁ、この本を読んでもう気付きましたから、これからは翻訳に凄く敏感になると想いますよ。それに、翻訳云々を抜きにしたとしても、広く文章を書く上でも参考になるところが沢山あったので、これは本当に読んで良かったです。
- 作者: 柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 単行本
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