大変スリリングでございました。こんなに熱気溢れる本を読んだのは、初めてかも知れません。端から端まで、もう凄かったです。僕個人としては、実際の闘争なり「論争」なりの経緯などよりも、笙野さんの純文学に対する並々ならぬ愛情を感じられたことの方が、貴重な収獲でありました。もしかしたら、実作を読まずにいきなり本書を手に取ってしまったのは拙かったかも知れませんが、今後少なくとも『水晶内制度』と『金毘羅』は必ず読んでみようと想いました。だって、面白そうなんですもの。
- 作者: 笙野頼子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/06/21
- メディア: 単行本
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