読みましたが……ちょっと待って。この本について何か書くには、暫しお時間を。
五時間経過――。
少し時間を空けてみましたが、やはり巧く言葉が紡げないので、全篇を通して僕が最も共感した部分を引用してみます。
私は友人と気が合うか合わないかは、結局のところ友人と私の感じるユーモアの質が同じかどうかなのではないかと思っているのだが、私たちはいくら現代人になってもまだユーモアがまったくない人間のことを信用しなかったり評価しなかったりする傾向がある(私だけか?)。(p.173)
他にも納得したり共感したり、想わず膝を打ったりしたところは沢山ありましたが、この認識の共振具合と云うのは、全くもってもう逃げ場がなかった。追い詰められてしまうほどに、その通りとしか云いようがない。こんな風に想っているのは、私達だけか?
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/02
- メディア: 新書
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