chronic life

地下室の屋根裏部屋で

赫い月照/谺健二/講談社

赫い月照

赫い月照

読了。是は……何と云ったらいいのだろうか。僕には、何も語る言葉が無い。大傑作。そんな一言ではとても云い表せない、オンリーワンの作品。若し去年の内に読んでいたら、絶対年末のベストでトップに上げていただろうに。何とも、惜しいことをした。しかし、そんな些事でこの作品の魅力が損なわれた訳では決してない。
同時代として阪神淡路大震災を経験し、そして「酒鬼薔薇事件」を目撃した日本人の独りとして、読むべき一冊。そして、本格ミステリーの鬼子として、浴びるべき一冊。
さぁ、赫い月照の許、貴方も今、本書を手に取るのです。