心の外で思って®

〈Belacqua〉

2017年5月の映画まとめ

 5月は映画館6本、その他18本、併せて24本。年始から都合、107本。
 特に印象的だったのは、『ジョギング渡り鳥』『帝一の國』、そして『人が人を愛することのどうしようもなさ』ですかね。

 詳細は『岸ヰ了』の映画レビュー | Filmarksで。

2017年4月の読書まとめ

 4月はどうも、脳を揺さぶられるような本が多かったですね。因みに、今は『一九八四年』『火蛾』『皆殺し映画通信 冥府魔道』を併読しております……。

2017年4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1395ページ
ナイス数:31ナイス

恐怖小説 キリカ恐怖小説 キリカ感想
CZS(超・絶・賛)!!
読了日:4月6日 著者:澤村伊智
シン・ゴジラ論シン・ゴジラ論感想
藤田直哉、二冊目の単著。「『シン・ゴジラ』論」であり、「シン・『ゴジラ論』」でもある。やはり、過去の《ゴジラシリーズ》も「ビートたけし第一回監督作品」も観なくてはなぁ……。『新世紀ゾンビ論』も近い内に。
読了日:4月10日 著者:藤田直哉
新世界崩壊 (講談社ノベルス)新世界崩壊 (講談社ノベルス)感想
上小野田警部が好きだ、と声高に表明することは些か憚られるが、その気持ちを無碍にも出来ない。一つや二つ見破れても、凡てのネタを看破することは容易ではないだろう。そしてまた、私は新たな世界を夢想する。それも吝かでないな、と嘯きながら……。
読了日:4月14日 著者:倉阪鬼一郎
断片的なものの社会学断片的なものの社会学感想
読みながら考えていた、ある断片をここにも記す。「勤労の義務」や「働かざる者食うべからず」と云う、目には見えないが確実に存在している鎖(「呪い」と言い換えてもいい)から完全に解放されることは難しい。それは仮令、実際に労働をしていなくても、いや寧ろ、していない時こそ強く意識させられる。自らを否定する、逃れ難い抑圧として。「不労の自由」が、鼻毛が出ていることと同じくらいの軽さになればいいのに、と願って。そして、「厭々働かざるを得ない人」が一人もいない社会を目指して(キリンジの「エイリアンズ」を聴きながら……)。
読了日:4月19日 著者:岸政彦
超企画会議超企画会議感想
先達ての『断片的なものの社会学』同様、本書を読もうと思ったきっかけも『トーキングフルーツ』だった。正直、書き手としての川村元気にはあまりいい印象がなかった。いい噂を聞かなかった、と云ってもいい。それに私は、ハリウッドの映画や映画人に関しては、極めて無知だ。そういう前提で読んだ、訳です。さて、「J.J.エイブラムスと『ゴジラ』を作ったら?」は、後の(川村Pはノータッチの筈の)『シン・ゴジラ』を経てから読むと、実に示唆的に感じられた。
読了日:4月19日 著者:川村元気
四重奏 Quartet (講談社ノベルス)四重奏 Quartet (講談社ノベルス)感想
あるリストの中で「☆」のついている最も古い作品だった……と、これくらいなら書いても大丈夫だろうか?
2017年春に読むには、些か過剰に期待してしまうタイトルですが、こちらは2001年4月の作品。
判る……判るんだけど、笑えるところまでは突き抜けていない感じ。所謂「ホップ」の段階と云いますか……。さて、次の「ステップ」はどれかな?
読了日:4月22日 著者:倉阪鬼一郎

読書メーター

2017年1〜4月の映画まとめ

 色々と考えまして、映画についても記録を残しておくことにしました。

 先ず1月。映画館で観た作品が4本、DVDやTVその他で観たのが8本、併せて12本。
 次に2月。映画館7本、その他14本、併せて21本。1〜2月の小計33本。
 続いて3月。映画館6本、その他24本、併せて30本。1〜3月の小計63本。
 そして4月。映画館6本、その他14本、併せて20本。1〜4月の小計83本。

 特に印象的だった作品としては『ANTIPORNO』『お嬢さん』『3月のライオン 前編/後編』『哭声/コクソン』『牯嶺街少年殺人事件』と云った辺りでしょうか。今年は海外の作品も(例年よりは)観てますね。
 まだまだ浴びるように映画を観ていきたいと思います!

 詳細は『岸ヰ了』の映画レビュー | Filmarksで。

2017年3月の読書まとめ

 ジャンルは色々と読めたので、後は数なんですよねぇ……。

2017年3月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1600ページ
ナイス数:34ナイス

紙の碑に泪を (講談社ノベルス)紙の碑に泪を (講談社ノベルス)感想
ハッハッハー! 何作か溜めてしまっていたんですが、やはり年に一冊は読みたい味でした。更にもう一捻りあれば……と云うのは、高望みって奴ですかね。
読了日:3月9日 著者:倉阪鬼一郎
増補新版 芸能人はなぜ干されるのか増補新版 芸能人はなぜ干されるのか感想
この「増補新版」が刊行された昨年9月以降に限っても、芸能界を中心とした様々な事件や問題が明るみに出ている。以前に比べれば、芸能人の労働環境や労働組合についての議論は交わされつつあるようにも感じられるが、それでもまだ何か大きな進展があったとは思えない。本書に登場する芸能界の大物達の暗躍や権謀術数は、まるで戦国武将か何かのようで、これらが凡てフィクションであったなら!と考えずにはいられない。勿論、全部を鵜呑みにするつもりもない。ただ、もっと多くの人に読まれますように、と願って……。
読了日:3月9日 著者:星野陽平
ずうのめ人形ずうのめ人形感想
因果や縁故について些か偶然が勝ち過ぎているような気もしますが、それに関する理屈もある程度は示されているので、やはり巧いなと。そして、藤間のメンタルにかなりシンクロしながら読んでました。397ページに記された、二つの名前にもニヤリ。
読了日:3月12日 著者:澤村伊智
すばらしい新世界〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)すばらしい新世界〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)感想
神や宗教は排除されても、「フォード」は残っていると云うのが、何ともアイロニカルだなぁ、と。「連帯のおつとめ」なんかもそうですが……。中盤で野人ジョンが登場してからは、『アルジャーノンに花束を』や『エレファント・マン』のことが頭を過りました。
もし、ジョンとドルリー・レーンが出会ったとしたら、一体どんな会話を交わすんだろう?などと、妄想が膨らみます。
読了日:3月22日 著者:オルダス・ハクスリー
弁護側の証人 (集英社文庫)弁護側の証人 (集英社文庫)感想
ある作品のことを考えていた。ここ五年ほどの間に放送された、原作の設定を大胆にアレンジした連続ドラマのことを。ネタ的には殆ど正反対の代物なのだけれど、事件の起こる空気感のようなものが似ているなぁ、と。因みに、その原作小説よりも本作の方が更に十数年前に書かれていたのでした。おっと、これ以上は……。
読了日:3月27日 著者:小泉喜美子

読書メーター

2017年2月の読書まとめ

 今月は《探偵の探偵》シリーズを三冊読みまして、それに澤村伊智デビューもしました。『実験する小説たち』も良かったですね。色々あって、2月は割といい感じでした。

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2162ページ
ナイス数:34ナイス

探偵の探偵2 (講談社文庫)探偵の探偵2 (講談社文庫)感想
世間でどのように捉えられているのかは判りませんが、私にとってのライトノベル。前巻から半年以上も空けてしまったので、次はもう少し早めに読みたいと思います。
読了日:2月4日 著者:松岡圭祐
ぼぎわんが、来るぼぎわんが、来る感想
これは、実に素晴らしい! 取り分け章が移る毎の、ツイストの鮮やかさには恐れ入りました。また、あるところでは京極夏彦の某作へのウインクも感じられたり。確かに、凄い逸材が現れたものですね。
読了日:2月8日 著者:澤村伊智
あこがれあこがれ感想
かなり久しぶりの川上未映子。先ず「あこがれ」と云うタイトルが抜群に素晴らしい。読み終えてみると、これしかない!と云う絶妙さ。また、自分の人生で同じようなことがあった訳ではないのだけれど、それでも不思議とシンクロさせられる筆力も痛感しました。何作か読み逃しているので、そちらもおいおい……。
読了日:2月13日 著者:川上未映子
大渦巻への落下・灯台: ポー短編集III SF&ファンタジー編 (新潮文庫)大渦巻への落下・灯台: ポー短編集III SF&ファンタジー編 (新潮文庫)感想
概して、ストーリーよりもメッセージの方が強い、と云う印象を受けました。いや、ここはスペキュレイティブ・フィクションに倣って「思弁」と云った方が適切かも知れませんが。或いは、『ざっくりハイタッチ』のゴトー流に云えば「思想が強い!」とも。
読了日:2月14日 著者:エドガー・アラン・ポー
探偵の探偵3 (講談社文庫)探偵の探偵3 (講談社文庫)感想
連ドラで大筋を把握しているのは、この巻まで。「死神」の正体を判った上で読み進めるのは、どうにも不思議な感覚でした。さて、次はいよいよ未知の領域、ですね……。
読了日:2月17日 著者:松岡圭祐
探偵の探偵4 (講談社文庫)探偵の探偵4 (講談社文庫)感想
連ドラの後に映画化されるんじゃないかと予想して、先にその原作となるであろう『Ⅳ』へ目を通しておこうと考えたのが、そもそもこのシリーズを読み始めた動機でした。実際、そのように感じられるところは幾つもあって、例えば逢坂役に惹きのあるキャスティングをすれば、なかなかいい画に仕上がりそうなシーンが意識的に挿入されていたり……。事件の概要だけに着目すると、何だか『相棒』のSPとかでやりそうな案件だな、と。また、連ドラのラストはここから来ていたのか!と云う発見もあったり。さて、『探偵の鑑定』はどうしましょうかねぇ。
読了日:2月24日 著者:松岡圭祐
実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で感想
一気に読み終えてしまうのが勿体ないような気がして、じっくりと少しずつ味読しておりました。小説の持つ自由さと、それと戯れるための敢えての制約について、そしてやっぱり「何だってアリじゃん!」と云う高らかな宣言。先ずは邦訳のあるものから、いずれはその先へ……!
読了日:2月28日 著者:木原善彦
淵に立つ淵に立つ感想
一月半前に映画を観た時から、色々と心境の変化を感じました。そして、確かにラストは全くの別物ですね。どちらがいいかと云うのを決めるのは難しいですが、個人的には映画の終わり方の方が好きかなぁ、とだけ。
因みに、124ページの「近接した磁石のNとSが弾き合うように章江は利雄から離れ」と云う表現は、恐らく校閲から指摘が入ったと思うのですが……。
読了日:2月28日 著者:深田晃司

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