chronic life

(In Øther Words)

笙野頼子『笙野頼子三冠小説集』河出文庫

「あとがき」の冒頭には、このように記されている。

 見てのとおり、三冠小説集と命名した。それで判るように今回、芥川賞三島賞の受賞作に加え、野間文芸新人賞を受けた本の表題作を合わせて、一冊の文庫に纏めたものである。(p.246)

 これほどシャープ且つ明瞭に、本書を表している文章を私は他に知らない。その少し後にも書かれているように、私は正に「私がデビューした年に生まれた読者」そのものである。だから、この一冊は本当に有り難かった。勿論、賞を受けた作品だけを読んでおこう、などと考えている訳ではないのだけれど。

笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)

笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)