『papyrus』2008年10月号／幻冬舎

　連載小説以外は、殆ど凡て読みました。まぁ、最近では結構珍しいことです。雑誌を一冊、通読するなんて。

津村記久子「バンドTシャツと日差しと水分の日」

　系で云うと、『ミュージック・ブレス・ユー!!』が一番近いかな、と。音楽、と云うかフェス？　いや、バンドTシャツの話なので、

金原ひとみ「羊頭」

　タイトルは「羊頭」なのに、作中に出てくるのはヤギの頭蓋骨で、何だか微妙に脱臼させられた感があるのだけれど、それが不思議と後を引く。って云うか、五年近く前にデビュー作の『蛇にピアス』を読んで以来の金原ひとみ作品で、その間を全部すっ飛ばしちゃっているので、もうちょっと順路に

papyrus (パピルス) 2008年 10月号 [雑誌]