もしあと五年、せめて三年、生き延びていたなら、ぼくは一体何を読んだだろう。何をやっただろう。(p.274)
こんなクライマックスの、しかもかなりクリティカルなところを引用してもいいものだろうかと、読み終わってからずっと悩んでいました。しかし、やはり引用すべきだろうと云う判断を下すに至りました。先ずはこのフレーズに打ちのめされてから、本作の凄まじさを体感すると云うのも、一つの道だろうと想いますので。必読、と云いたい。
- 作者: 佐藤亜紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/11
- メディア: 単行本
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