chronic life

I can (not) have relations.

明日の記憶

昨夜、TV放送されたものを録画して鑑賞致しました。今年2月にDVDで観て以来、二回目です。やっぱり、凄い映画だと想いました。先ず、中盤に用意されている感動的な山場(二つ)までの巧みな物語の運びに舌を巻く。しかし、それ以降は観ていてある意味とても辛い場面が続きます。だが、その辛さから目を背けてはいけない。そんな気がしてしまう。もしかしたらそれは、観ている僕自身もある種の痾を抱えているからなのかも知れませんが、やはりそのようなことを超越して、この作品には凡ての人に訴え掛ける「映画としての強さ」があるのだと、僕は想っています。そして、終盤のあのシーン。二度観ても、その真意を確実に読み取ることは出来ませんでした。一応、それらしい予想は立っています。しかし、それが本当に正しい解釈であるのか、確かめる術はないように想われますし、またそれを追究し突き止めることに大きな意義があるようにも感じられないのです。僕はそのように受け止めたのだから、それが僕なりの真実と云うことで良いのではないだろうか、と。まぁ、誰かと意見をぶつけ合わせてみたい、と云う気もしないでもないですが。何度でも観たい、けれど観通すのは相当しんどい映画だと想いました。そんな作品、滅多にあるもんじゃないんじゃないかなぁ。

明日の記憶 [DVD]

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