そんなに数を読んでいると云う訳でもないんですが、小説のコミック化(コミカライズ)としては、これまで読んだ中で一番面白かったかも知れません。それぐらい良かったです。「ピコーン!」は、舞城の短篇の中で元々そんなに好きな方ではなかったんですが、これはコミック化して正解だったかな、と。ラストの『一人ごっつ』の件とか、確かほぼ原作通りなんだけど、この終わり方は原作よりも更にいい味が出ていたんではなかろうかと。「スクールアタック・シンドローム」の方は、原作もかなり好きな作品だったので期待して読んだんですが、これがまた良かったですね。主人公と息子の崇史の微妙な空気感とか表情が凄く繊細に描かれていて、素晴らしかったと想います。『みんな元気。』、早く文庫化しないかなぁ。
- 作者: 舞城王太郎,青山景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/02/27
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (56件) を見る