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ブルボン小林『ぐっとくる題名』中公新書ラクレ

第3章の「現場篇」において、「エルメス」や「ポルシェ」と云った固有名詞が話題に挙がった時、「そう云えば、『ブルボン』ってお菓子メーカーの名前じゃなかったっけ?」と急に想い出し、そもそもこのペンネームってアリなのかなぁ?と、些か不審がったのだけれど、確かフランスかどっかに「ブルボン家」ってのがあった筈だから、そういう流れでいけばきっと大丈夫なんだろうな、と一人で勝手に納得してしまった。『ぐっとくる題名』の感想だと云うのに、内容にもそのタイトルにさえも触れず、先ずはその筆者名の話から始めてしまう、この僕の愚かしさよ。
もしかしたら人間と云うのは、何かを生み出して、それに名前をつけるために生きているのかも知れない、とさえ想った。それくらいに、題名と云う概念は大切なもののような気がしている。小説や映画や音楽などに限らず、身近な例ではこういう日記やblogのそれぞれの日のタイトルや各エントリーの見出しだって(そもそもサイト名だって、ある意味「題名」である)、広い意味では題名と云えなくもない。
僕は、基本的に(広義の)題名をつけるのが好きである。勿論、なかなか出てこないことの方が多いし、「これはいい題名を想い付いたなぁ」と自分で感心することなんて、稀にもほどがあるのだけれど、それでもやっぱり好きなのだ。だから僕は、これからも「ぐっとくる」題名と云う奴を個人的に模索していきたいと想う。
何はともあれ、これだけ色々な作品の題名が紹介されていたと云うのに、結局枡野浩一穂村弘に対する興味が高まっただけで終わってしまったと云うのが、そこはかとなく駄目な感じがして、自分らしい気がしています。後、カフカの『アメリカ』も。

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)