chronic life

I can (not) have relations.

役者魂!/最終回

まぁ、これまでも薄々感じてはいたんですが、タイトルの「役者魂!」と云うのが最大の叙述トリックだったな、と。つまり、それは劇中に登場する本能寺や里奈と云った俳優達の「役者魂!」のことではなく、松さんや藤田さんや香川さんや森山君の「役者魂!」だったと云うことでして。そういう意味では、実に素晴らしい「役者魂!」を観させていただいたような気がします。特に最終回では、松さんと香川さんが凄く良かったです。なので、最後の役者復帰した柳沢のマネージャーをしている瞳美と云うシチュエーションも、個人的にはかなりいい終わり方だったと想います。藤田さんも、『リア王』の最終公演後に、瞳美と喋ってから舞台を降りる辺りはかなりグッと来ました。森山君は、ラストでチラッと柳沢コスをしていた姿が、想いの外似合っていたのが面白かったです。しかし、今時あんなワイヤーアクションは……。それと、これまで書かずにいたんですが、松さんの主題歌「みんなひとり」がとってもいいですよねぇ。10月クールの連ドラの主題歌としては、『14才の母』の「しるし」に次いで名曲だと想いました。あ、「僕らの街で」もあるなぁ。結構いい曲多かったなぁ、このクールの主題歌は。まぁ、ぶっちゃけドラマ全体のバランスとしてはあまりいいとは云えなかったと想いますが、僕は結構好きな作品でした。烏山瞳美と云う人物にも、非常に共感しましたし。とは云え、あまり評判が宜しくなかったのか、後半は妄想シーンがなくなっていったのが、少し残念ではありましたが。後、タイトルで叙述トリックを使ってくるのは、これで最後にして欲しいです、君塚さん。