彼は冗談半分に夫人をあしらう事なら幾通でも出来た。然し真面目に改まった、責任のある答を、夫人の気に入る様な形で与えようとすると、その答は決してそうすらすら出て来なかった。(p.408)
初めから、未完と判って読んでいたんですが、それにしたってこの続きを書こうと想う気概が凄いなぁ。と云う訳で、引き続き水村美苗の『続 明暗』を読みたいと想います。小林がお気に入りなので、是非『続』の方にも出てくるといいなぁ。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/01
- メディア: 文庫
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