chronic life

(In Øther Words)

入神/竹本健治/南雲堂

ウロボロスの純正音律』をあんなに楽しんでおいて、『入神』を読んでないだなんて!と自分でも想っていたので、今回この本を読むことが出来て本当に幸せでした。牧場君シリーズに関しては、正直『定本 ゲーム殺人事件』の四作*1と今年出た短篇集『狂い咲く薔薇を君に』しか読んでいなかったので、すっかりその間が抜けていたんですが、その辺りも最初に巧く纏めてあったので、是非今後の読書の参考にさせていただきたいと想いました。で、本篇の方なんですが、これはもう竹本ワールドとしか云いようがないですね。勿論、いい意味で。ストーリー全体もそうだし、牧場君が対局の最中に「神との対話」に入った時の絵柄とかも、ザ・竹本健治って感じで、何とも感慨深かったです。また、要所要所で「これって描いたのあの人なんじゃないの?」と云ったような部分も幾つかあって、そういう意味でも色々と楽しませていただきました。囲碁についても、本書を読む前よりはかなり詳しくなったので、これから少しずつ勉強していきたいと想います。さて、僕が光文社文庫の四作と徳間文庫の『殺人ライブへようこそ』を読み終わるのと、竹本さんの二作目のマンガが出るの、どちらが先になるのかなぁ。

入神

入神

*1:長篇三作、短篇一作