茶の味

先週木曜深夜に、テレビ東京で放送されたものを録画で観ました。冒頭のタイトルクレジットのところで「テレビ特別編集版」と出ていたので、敢えて書き添えておきます。オリジナルはもっと長いらしいですし。何だかんだと色んなところで名前を見たり、その映像に触れたりしていたので、すっかり観た気になっていたんですが、石井克人監督の長篇映画をちゃんと観たのは多分これが初めてだと想います。一言で云うと変な映画なんだけど、要所要所でいいシーンと云うかグッと来るところがあるものだから、どういう風にも一概にバッサリと云い切ってしまうことが出来ない、何とも感想の書き難い映画でした。でまぁ、そういうところが何だか微妙に自分の書く小説と似ているような気がして（「囲碁マン」の件とか、超いい感じ！）、僕もこんな映画が撮りたいなぁ、と想いました。それに、映画自体も凄く面白かったんだけど、とにかく撮影の現場が非常に楽しそうで、どんな小さな雑用でもいいから、この映画の制作に拘わってみたかったなぁ、と。とにかく、僕の「映画を撮ってみたい欲」を更に燃え上がらせてしまった作品でした。庵野さんみたいにちゃんと判る人もいたけど、「多分この役ってあの人だよねぇ」くらいの感じで出ている特別出演の人が一杯いて、そういうのも羨ましかったなぁ。取り敢えずDVDを借りて、ちゃんとオリジナル版も観ようと想います。買わないのかよ！

茶の味 グッドテイスト・エディション [DVD]