うん、こういう感じの方が僕は好きだなぁ。森口瑤子さん演じる幸太郎の母親とか、もう死ぬほどコテコテなんだけど、彼女が幸太郎と交わした「クラスで一番になったら新しいゲームを買ってあげる」と云う約束を破ったところから、幸太郎と輝明の話は始まっている訳だから、そういう意味でも、頑なに約束を破らなかった輝明に対して、幸太郎が救いの手を差し延べる二回目のセールスの電話のシーンなんかは、結構ジーンと来たなぁ。構成的にも、かなり巧かったし。輝明の、気持ちが表情に表れないと云うのが毎回結構キーポイントになっていて、今回で云えば、彼が子供達の前でなかなかテンジクネズミの説明が出来るようにならなかったのは、ただ緊張していただけではなく、冒頭に幸太郎の前で失敗してしまったことがネックになっていて、普通ならそれを誰かに相談したり、言葉には出さなくても表情とかに出そうなものなんだけど、輝明の場合はそれがない。だから、幸太郎に「怒ってないよ」と笑い掛けられるまで、気持ちが整理されることはなかった。まぁ、この辺りの説明は、堀田先生がさり気なくしてましたけどね。それと今回は、これまでイマイチ輝明に対してどういう感情を抱いているのか判り難かった、りなの心情が少し垣間見えてきたところも良かったと想う。まぁ、ちゃんと大学に行っているのか？とか、本当に夜のバイトはファミレスなのか？とか、彼女自身の問題が表面化するのは、まだまだ先のことのようですが。後、今回動物園に来たシーンを観て想ったんだけど、河原役をタニショーがやるってのも見てみたかったなぁ、と。結婚してて不倫して……って、今週の木曜10時になったら、似たような設定が観られるような気もしますけど。何だ、これじゃあまるでオチみたいじゃないか。
