chronic life

I can (not) have relations.

深呼吸の必要

長澤まさみ補完計画、或いは『涙そうそう』を観る前の沖縄事前対策、と云う訳でもないのですが、前々からキャストの並びが面白そうだなぁとは想っていたので、ほんの軽い気持ちで観てみました。で、一言で云うと、僕はこういうの大好きです。汗を流して働いたりするのはすこぶる嫌いな筈なのに、こういうのはいいと想っちゃうんですよねぇ。まぁ、観ているだけで充分、と感じてしまうのかも知れませんが。途中、色々と事件やサプライズもあったりするんですが、基本的にはバイトで沖縄のある離島にやってきた若者達が、広大な畑一面のさとうきびを期日までに何とか収獲し終えようとする話で、恐らく映画全体の半分くらいは、そのさとうきびを刈っているシーン*1だったような気がします。それが本当に大変そうなんだけど、段々と畑の刈った面積の方が広くなっていくと、もうそれだけでカタルシスを感じてしまうんですよねぇ、僕なんか。だから、最後の皆で走るシーンなんて、大好物な訳ですよ。幾つになっても青春って云うか、まぁそんな感じです。それに、他人同士が一つ屋根の下で生活する、ってパターンにも弱いので、そういうツボも結構刺激されました。毎朝、同じ時間にセットしたそれぞれの目覚まし時計で起きて、まだ寝惚け眼の状態で「お早う」と云い合うところだけで、この映画には負けた気がします。キャストでは、谷原章介大森南朋、そして台詞はかなり少ないんですが、長澤まさみも良かったです。あ、普通に好きな俳優さんばかりになってしまいましたが、そこはそれ。群像劇なので、特に主役と云う感じでもなかったのですが、香里奈の自然な笑顔も非常に印象的でした。沖縄の太陽や海、それに風や匂いと云ったものまでが伝わってくるような、素敵な笑顔だったので。心が疲れている時に、是非どうぞ。

深呼吸の必要 [DVD]

深呼吸の必要 [DVD]

*1:と云うかカット