chronic life

I can (not) have relations.

死ぬまでにしたい10のこと

洋画にしては珍しく、公開当時から観たいと想っていたんですが、何だかんだでずっと観るタイミングを逃していて、先週木曜深夜にTVで放送されたものを録画して、漸く観ることが出来ました。期待通り、非常に自分好みの作品でかなり面白かったです。ベタ中のベタではあるんですが、やはり人の死を淡々と描いていくものにはとても弱くて、その上それを周囲の誰にも知らせないまま逝ってしまうと云うのが、更に良かった。その一方で、娘達や夫、それに母や恋人などに向けて残すテープを延々と録音しているシーンが実に切ない。カセットテープって云うのがね、またいいんですよ。A面とB面に、それぞれ長女と次女に向けての誕生日のメッセージを吹き込んだりして。その流れで云うと、一番好きな登場人物は、面と向かって死の宣告が出来ないくらい繊細な、主人公の担当医ですかね。キャンディーの件とか、主人公と上記のテープを受け渡すシーンとかが、特に好きです。元々、主人公と全く拘わり合いのない存在だったから僕の視点と近かった、と云うのもあるかも知れませんが。
仲間由紀恵主演で、日本リメイク版を作らないかなぁ。中谷美紀柴咲コウでもいいですけど。って、完全に個人的趣味に走った人選ではありますが。って云うか、同じ設定でも、日本だったらかなり違う話になるだろうから、それはそれで面白いと想うんだよなぁ。僕が云うのもなんだけど、連ドラじゃあダラダラと湿っぽくなっちゃいそうだから、やっぱり映画がいいんじゃないかと。まぁ、僕が今ここでどれだけ熱く細かく語ったところで、恐らく何の足しにもならないでしょうけど。オリジナルが面白かったから、それでいいか。

死ぬまでにしたい10のこと [DVD]

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