chronic life

I can (not) have relations.

結婚できない男/第七回

ラストでみちるが云っていたことが実に象徴的だけれど、確かに「頑固」と「偏屈」と云うベクトルの違いはあるものの、「変人」と云う括りにおいては、信介と夏美の父・康雄はよく似ていると想う。だからこそ、逸早く夏美が信介のいいところに気付いたり、不可抗力的にも操縦出来てしまったりしているのかも知れない。いやはや、益々もっていいコンビだ。とても、信介に面と向かって云う勇気はないですけど。親戚付き合いの苦手な信介が、結果的に夏美と康雄の橋渡し役になってしまうと云うのもなかなか良かった。そんな康雄にストーキング紛いの目に遭わされていたにも拘わらず、今回は信介の一人シリーズが大盤振る舞いで、一人ビアガーデンに一人金魚すくい*1まではまだしも、あの状況で六人席に座り続けられる神経は、強いと云うか鈍いと云うか……。もし仮に、夏美と二人であの席に座っていたとしたら、直ぐに「別の席に移りましょう」とか云う話になって、またそこで一悶着起こったりするんだろうなぁ、とか妄想するのもまた楽しい。夏美先生、いや夏川さんの顔芸……失礼、多彩な表情の変化は今回も見もので、その上浴衣姿に結婚式帰りのドレスまで拝見することが出来て、今週は本当に眼福でございました(ファンの戯言です。読み流してやって下さい)。冒頭で、信介と康雄が似ていると書いたけれど、やっぱり「この親にしてこの子あり」って感じで、夏美と康雄にも相通ずる部分を幾つも感じたました。って云うか、単純に雰囲気的にも夏美先生の父親が竜雷太さんって、凄く合ってましたよね。こういうところの配役が、本当に巧いんだよなぁ、このドラマは。それにしても、そろそろ後半に差し掛かったことだし、個人的には全く問題ないんですが、もうこれはどう考えても、信介が最後に誰かと結婚するとしたら、夏美先生以外にはいませんよね。だって、あの二人のコンビネーションと云うか掛け合いって、とにかくそれだけで最高じゃないですか。二人の結婚生活を描くだけで、全然続篇いけますよ。まぁ、金魚に向かってあんな独り言を吐いているようじゃあ、まだまだ結婚は遠いような気もしますけどね。

*1:周りに子供達は沢山いたけど