chronic life

I can (not) have relations.

黒い太陽/第二回

初回もなかなか良かったけれど、まさかここまでシリアスで面白いドラマになるとは想ってもみなかった。正直あまり期待していなかったキャスト陣も、それぞれ実力以上の力を発揮しているようで、特に主演の永井大は、これくらい鬱屈した役の方が逆にいいかも知れないと想った。吹越満伊原剛志と云った一癖ある面子とも充分に渡り合っていて、個人的にはかなり評価が上がった。それと、この枠だけに限らず、劇中にコメディ的なパートが全くないのが結構新鮮で、ダークでシビアなテンションがずっと維持されているのも好印象。その代わり、全篇が夜の世界のシーンにならないように挿入される、杏さゆりとの病院の場面が一服の清涼剤的な役割を果たしていて、その辺り実に抜かりがないな、と。滝沢沙織酒井若菜などもなかなかのハマり役で、こう云ったキャバクラを舞台にしたドラマの中では、案外一番レベルの高い店かも知れない(私見)。ただ、井上和香演じる千鶴に、どうも裏がありそうな気がしてならないのは、僕だけだろうか。本当に、親の借金のためだけに働いているのか、あの女?