仲俣氏とほぼ同年代の1960年代前半生まれである、小熊英二・山形浩生・佐々木敦・小林弘人・水越伸・斎藤かぐみ・豊崎由美・恩田陸・堀江敏幸と云う「言葉の仕事」に従事している九人へのインタヴュー取材を纏めたもので、非常に読み易く、これまで殆ど知らなかった方のパートも、実に興味をそそられる内容でした。とは云え、個人的にはやはり、小説や書評と云ったものに一番馴染みが深いので、後半の豊崎・恩田・堀江の三氏が面白かったです。特に、最近気になっていた堀江敏幸氏のパートが実に印象的で、これをきっかけに是非、堀江氏自身の著作にも手を伸ばしてみようと想いました。「強いフィクション」と「弱いフィクション」や、「『決められない』と云う態度」など、色々と惹かれるところが多くて。
- 作者: 仲俣暁生,大野純一
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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