今日読んだ三人は、全員初めて読んだ方でした。その辺りがどのように作用しているかはよく判りませんが、取り敢えず畳みます。
水棲の音/佐藤智加
エラの話ですね。映像的にはちょっと処理が難しいかも知れませんが、『世にも奇妙な物語』とかでやってもおかしくないような感じがしました。けど、それならもっとエラでパニックになった方が面白い気もしますが。そうなると、完全に別物ですけどね。
石性感情/高原英理
「石化症」と云う現象が、微妙に『塩の街』の「塩害」とイメージが被ってしまい、最後までそれを引き摺ってしまった感じでした。もっと長い方が活かせる設定だったかも知れません。ちょっと忙しいと云うか、ダイジェスト版みたいな印象を受けてしまったので。
血脈/田中慎弥
代々、キール(船の竜骨)を作っている家系と云うのは、なかなか面白い設定だと想いました。けど、それと本と云うモチーフが、あまり巧く結び付いていないような気がしました。五右衛門の件とかは、結構好きなんですけどね。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/07
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