「よく判らなかった」と云うのが、一番正直で率直な気持ちのような気がする。書かれている言葉はちゃんと読めるのに、その内容はよく理解出来なかった。それはまるで、作中で理保が実和に感じるような、どうしようもない断絶に似ているかも知れない。何と云うか、異世界の人達による、異世界の物語、として受け止めるしかなかった。だから僕とこの小説の間には、ただただ永遠とも想える距離が横たわっているだけだった。唯一僕の気持ちを繋ぎ止めてくれたのは、芸人の名前くらいですよ、はい。人の忠告は、素直に聞いた方がいいかも知れない、と想った。反省。
- 作者: 扇智史,ワダアルコ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/02/27
- メディア: 文庫
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