chronic life

I can (not) have relations.

いま、会いにゆきます

本当は、観たくなかった。しかしそれは、作品やスタッフ・キャストが悪い訳ではなく、偏に私の歪なファン心理のなせる業なのだ。それは見事に当たっていて、観ていてこんなに辛い想いをした映画は初めてだった。だがそれも、ストーリーや役者の演技の問題などではなく、ただ一点、竹内結子中村獅童に対する、僕の哀しい嫉妬心と口惜しさの賜物だったのだ。さて、云い逃れはこれくらいにして。
個人的には、『星に願いを。』『黄泉がえり』に続く、「竹内結子ラヴファンタジー三部作」の完結篇だと勝手に想っているのだが、概ねその意見は的を射ているのではないかと。全体の流れとしては、連ドラ版でしっかり予習していたので、殆ど戸惑うこともなく。とは云え『世界の中心で、愛をさけぶ』の時も『いま会い』連ドラ版の時も想ったのだが、やっぱり僕は学生時代のパートの方が好きだなぁ、と。ま、それだと普通に高校生の初恋の話なんだけど、そういうストレートな奴に弱いんですよ、僕は。澪も、現在に現れてからより昔の性格の方が好きだし。似てるとはとても云えないけれど、この映画での大塚ちひろは良かったと想うし。と、ここで気付いたのだけれど、僕はただ単に「家族愛」が苦手なだけなのかも知れない。まぁ、いいか。そうそう、連ドラ版の巧二人も似てたけど、映画版の獅童さんと浅利陽介君の激似っぷりは凄かった。この点においてだけでも、獅童さんが巧をやった意味はあったな、と。
岡田惠和さんの脚本も、映画デビュー作とは想えない土井裕泰監督の演出も、TVドラマが何より好きな身としては非常にしっくり来たし、早くTBSでやればいいのに、と想いました。何だか凄く脈絡のない感想になってしましたが、基本的には面白かったです。別れのシーンでは、普通に涙ぐみましたしね。一番良かったのは、その後の回想シーンですけど。

いま、会いにゆきます スタンダード・エディション [DVD]

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