chronic life

I can (not) have relations.

THE 有頂天ホテル

今年の映画館始め。三谷幸喜氏の四年半振りの監督作品と云うことで、かなり期待して観に行ったのですが、更にそれを上回る出来栄えで、とっても面白かったです。5分に一回……いや、3分に一回は笑いどころがあって、こんなに映画館で大声を上げて笑ったのは久し振りでした。周りのお客さん(年輩の方が多かった)と一緒にドッと笑い合うのがこんなに楽しいだなんて、本当に素晴らしいことですね。劇場の醍醐味と云う奴を、まざまざと痛感致しました。
豪華キャストの群集劇なんですが、何だかこれは、三谷さんが出したい、自分の映画に出て欲しい!と想った人を挙げていったら、結果的にこの大人数になってしまったってくらい、各俳優陣への愛情を感じました。もう本当に、一人も外れがいない。皆が皆、素晴らしかった。個人的にツボだったのは、オダギリさん演じる筆耕係の右近と、睦子・丹下のカップル、それにこっそり出ていた池田成志さん。生瀬さんとチラッと絡んだところは、もうその空気感だけで笑ってしまった。後、ベルボーイの香取君が歌っていた歌が本当にいいなぁ、と想っていたら、作詞作曲・甲本ヒロトかよ! やられた。キャスト一人一人に触れていると、もうそれだけで上映時間以上掛かってしまいそうなので、そっと自分の胸に仕舞っておきます。と云いつつ、想い出し笑い。クククククッ。
キャストも豪華だけど、話としてもかなり濃密で、よくぞこれを二時間強で纏めたなってほど色々なエピソードが絡まり合っていて、下手したらこれでもう一回大河やってもいいんじゃないの、って想ったほどでした。いや、現代劇だし、リアルタイム進行だから恐らく無理なんだけどさ。それに、これは恐らく何度観ても新たな発見があるんじゃないかな、とも想いました。後、二回は映画館で観たいなぁ。多分無理だけど。DVDも欲しいけど、シナリオ本とか出ないかなぁ。そんな訳で、色々とやかく云いましたが、一言で纏めれば、最高でした。
http://www.uchoten.com/