chronic life

I can (not) have relations.

白夜行/第一回

ここ15年くらいは、結構連ドラを観ているつもりなんですが、個人的に想い入れの強い小説が原作のドラマって、これが初めてかも知れません。しかもそれをドラマ化するのが、あの連ドラ版『世界の中心で、愛をさけぶ』のチームとあっては、期待するなと云う方が無理な話でして。その高い期待に、充分応えてくれる初回だったと想います。良かった。先ず、武田鉄矢が実に素晴らしかった。配役を聞いた時は、正直どうかと想ったんですが、実にハマっておりました。武田さん、本当巧いわ。また、亮司と雪穂の小学生時代を演じた泉澤祐希福田麻由子も大変素晴らしかった。初回2時間の内、山田・綾瀬は15分くらいしか出なかったので、小学生時代のキャスティングはかなり重要だった訳ですが、これも本当に大正解。特に福田麻由子については、もう凄い!としか云いようがない。後は、二人の繋がりを知っている余貴美子がこれ以降どのような動きをするのか、と云うのも興味がありますね。
原作の構成を大きく変えて、二人の接点をしっかり描いたり、ナレーションがガンガン入ったりすることに、違和感を感じる原作ファンの方もいるかと想いますが、僕は今のこの構成で良かったと想います。小説は小説、ドラマはドラマでやれることがあると想っているし、ただ同じようになぞることだけが、原作を大切にすると云うことでもないでしょうし。
初回で最初の事件をきっちり描くためには必要な2時間だったし、またそれを長いと感じさせることのない出来だったと想う。次回以降も、大変期待したい。それにしても、木曜日は随分重いドラマが揃ったなぁ。ある意味『ガチバカ!』もあって正解だったかも。