chronic life

I can (not) have relations.

今夜ひとりのベッドで/最終回

何だか、想っていたより全然いい話で終わってしまったな、と。流石に、全員が孤独な人生を送るバッドエンドにはならなかった(出来なかった)か。ちょっと残念。ま、結局恋愛関係みたいなものは一つも成立しなかったってのが、このドラマらしいけど。友の決断があって、竜之介の遺言があって、玲子の息子のエディがやってきたりで、やはり最終的には「家族」と云うか「血の繋がり」みたいなものが一番強いってことなのかなぁ。梓がフラッとNYに行っちゃったりするのは、実に彼女らしくて違和感なく。友がまた小説を書き始めたのはちょっとやり過ぎかと想ったけど、俊介との関係や最後に出た帯の文章のことを考えれば、これで良かったのかな、と。
今回特に好きだったシーンは、竜之介の葬式にワケアリ風の女の人が沢山来て、夜に印鑑探して、三人で焼酎飲む件くらいまでかなぁ。こういうちょっとしたシーンが本当に巧かったよなぁ、このドラマは。それにラスト、提供が終わった後の明之の「なんで?」ってのが、気になってしょうがないんですけど。誰、或いは何があったのさ。
総評としては、中盤くらいが本当に神懸かっていて、これは伝説になるんじゃないかと想ったけど、後半は比較的巧く着地させたって感じかな。それでも勿論、普通のドラマよりは全然面白かったですけど。いやー、満足満足。しかし、『野ブタ』と云いこれと云い、不穏なまま終わらせる訳にはいかないもんかなぁ。ま、無理だけど。