chronic life

I can (not) have relations.

作家の値うち/福田和也/飛鳥新社

これからの読書人生をどのように歩んでいくか、と云う大きなテーマに対する一つの方策として読んでみました。この本が出版された2000年当時であれば、今よりもっと知っている作家も興味のある作家も少なくて、こんなに楽しめなかったと想います。今読んで良かった。本の中身自体は大変興味深かったし、納得出来る部分も多かった。だから、一冊の本としては充分満足してるんですけど、福田さんの私見による純文学とエンターテインメント*1の差異と云うものに、どうにも首を傾げてしまった。まぁ、私見だから別に僕がどうこう想うことでもないんだろうけど。
読もう読もうと想いつつ、なかなか読めないでいる車谷長吉*2古井由吉*3などは、来年以降への課題――と云うか、楽しみの繰り越し。後はやっぱり、村上春樹をもうちょっとちゃんと読んでみるかなぁ、と。

作家の値うち

作家の値うち

*1:本文中では「エンターテイメント」

*2:赤目四十八瀧心中未遂』87点

*3:『仮往生伝試文』96点