chronic life

I can (not) have relations.

今夜ひとりのベッドで/第六回

構成の妙と云う意味では、前回の方が上だったかも知れないけれど、内容の深化と云う点においては、今回は非常に重要かつ、素晴らしい出来栄えだったと想う。明之の過去の話なんか、色々と身に詰まされる部分が多くて、感情移入しまくりだったし。特に中盤、了が明之について友に語っていた話なんか、常日頃から僕が自分自身に問い掛けていることとかなりオーバーラップしましたからね。ただの不倫ドラマ、と云うか恋愛ドラマで終わらない、人間の深さを描く筆致が堪らないなぁ。
本木さんが主演と云うこともあって、初回からずっとどこかで『水曜日の情事』と比べている節があったのですが、このままの水準で面白くなっていったら、我が心の殿堂入りドラマである『恋人よ』の域にまで到達するかも知れない。あー、こっからが本当の意味で見物だなぁ。後、音楽が鷺巣詩郎さんなんですが、初回から要所要所で流れている「THANATOS」が非常に効いていて、何とも絶妙です。今回は特に良かった。