先日WOWOWで放送された、堤幸彦氏演出の舞台版『電車男』を観ました。大変面白かったです。堤さんらしく、映像の使い方が実に巧みで、ヴィデオで観ているせいも多分にあるでしょうが、非常に演劇的要素の強い映像作品のようでした。このニュアンスが、巧く伝わればいいのですが。例えるなら……うーん、三谷幸喜氏脚本のドラマ『HR』のような。いや、ちょっと違うかなぁ。アレはシチュエーション・コメディか。まぁ、とにかく面白かったですよ、はい。
電車男役の武田真治も良かったんだけど、外見が変わってからはどう見てもイケメンなので、特に後半悩み出してからは、そのカッコ良過ぎる見た目が、逆に仇になっているような気もしました。けど、要所要所で実に絶妙な表情や動きも見せていたので、やっぱ武田真治は凄いなぁ、と素直に感心してしまった訳ですが。
毒男役の6人が、揃いも揃って皆個性的で、正直本筋よりこの6人のあれやこれやが一番面白かったです。特にモロ師岡と河原雅彦は、何度腹を抱えて笑ったことか。後、鈴木一真も良かったなぁ。『海猿』みたいに変にカッコつけた役より、鈴木さんはこういう役の方が断然生き生きしてると想うなぁ。ま、連ドラと舞台は違うフィールドか。それとやっぱり舞台と云うのは、一番メタ的な趣向で遊べる表現媒体だなぁ、と改めて想いました。劇団作りますか、進井さん?
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