chronic life

I can (not) have relations.

あいのうた/第四回

洋子の被っていた帽子が可愛かった。こんな強く帽子に惹かれたのは初めてだ。それに洋子自身も、これまでで一番魅力的だったと想う。ラストの片岡の言葉にも、充分説得力があったし。一方、洋子が片岡に対して悲痛な叫びをぶつけたのは、感情の爆発を描くことの少ない岡田脚本では結構珍しい気がしたけど、そこまでの流れとその後のフォローが実に巧妙かつ自然だったので、浮いている感じはしなかったなぁ。いやー、良かった。
オリジナルの愛ちゃん役だった乙葉は、演技とかじゃなくて自然に、と云うか天然で幸せオーラが出ているので、この配役はバッチリだったと想う。けど、愛ちゃんの出番はアレで終わりなのかなぁ。もうちょっと絡みがあるのかと想ってたんだけど。
前回までにも増して、飯塚弄りがエスカレート。柳沼や房子だけでなく、片岡家の子供達にまで……。うう、面白い。しかも今回は、片岡と真面目に語っているシリアスな飯塚もフィーチャーされてたし、いやはや飯塚いい役だなぁ。いい役と云えば、房子もとてもいい。露天風呂で洋子と二人のシーンなんか抜群だった。
洋子の過去を知って、柳沼がどういう行動に出るのかと想ったら、見て見ぬ振りだったか。いや、確かにそういう風に考えるのもよく判ると云うか、そうだよなぁと。しかしそうなってくると、最早誰も洋子の過去を率先して探ろうとは想わないだろうから、物語の推進力としては、恋愛的な要素が強くなっていくのかなぁ。確かに、予告もそれっぽかったけどね。いやまぁ、片岡の躰の問題もあるし、まだどう転ぶのか判んないけど。