と云うか、『文藝』冬号の残りのところを読みました。【特集】吉田修一が非常に良かったです。吉田ファン必携、と云ったところ。で、『窓の灯』。先日読んだ『平成マシンガンズ』と並んで、第42回文藝賞受賞作。単純な文章の読み易さで云ったら、こっちの方が万人向け、と云うか多くの人に好まれそうです。選評なんかを読んでみると、作中に登場する「姉さん」とか「先生」の魅力が伝わらなかったと云うような意見もあったんですが、僕は普通にいいと想いました。と云うか、別にそこまでキャラの魅力が必要な話とも想わなかったし。ちょっと前だったら、こっちより断然『平成マシンガンズ』の方が好きだったような気もしますが、今は結構いい勝負、と云うか寧ろ、『窓の灯』の方が好みかも知れません。三並さんに比べて、あんまり話題になってないようなのがちょっと残念。その内、芥川賞とかの候補になりそうな気配です。
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/10/07
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