
- 作者: 乾くるみ,あるまじろう
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/10
- メディア: 文庫
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読了。これで今のところ、乾コンプリート。いやもう、本当に凄いな乾くるみは。面白い面白くないの前に、とにかく「凄い!」と云いたい。よく考えてみると、それほど突飛なことをやっている訳でもないんだけど、しかしこのレーベルでこの語り口で、こういう話&こういうオチを持ってくるってのは、やっぱ乾だよなぁ。
ここから少しネタバレ気味。133頁を読んだ瞬間、僕に天啓が降りてきた*1。それまで気になっていたことが色々と繋がって、「これってこういうことなんじゃないの」と考えるに至ったのだ。想わず、手元にあった紙に軽くメモしてみたくらい。で、実際それはその通りだった訳だけど、それだけじゃあ正直オチない。実際この本は、そんなところで終わっちゃいない。そっから先が凄いのだ。読んでない人には全く判らないでしょうが、とにかくこんなラストは乾くるみじゃないと読めないなぁ、と想う訳ですよ。今にして想うと、こういう試みが『リピート』に繋がったのかなぁ、とも想ったり想わなかったり。あー、読めて良かった。有難う、さとるさん。
*1:もっと前に気付くだろ、とか云わない