読了。素晴らしい。最近「素晴らしい」だの「傑作」だの書き過ぎているので、どうも信用ならないかも知れませんが、全部面白いんだから仕方がない。僕自身がそういう波長なのかも知れません。と云うか恐らく、僕と絲山さんの相性が頗るいいんだと想います。これまで三冊読んで、一冊も(一作も)外れがないんですもん。ハマってると云っても過言ではない。
表題作「イッツ・オンリー・トーク」と「第七障害」の二作が収録されています。両方同じくらい好きなんですが、ラストの心地良さを取ると「第七障害」の方がよりニヤけてしまうかなぁ、と。と云うか「第七障害」の最後の頁なんか、ニヤニヤし過ぎて読むのに苦労しましたよ。色んな意味で、もうすっかり虜。篤がいいキャラしてんだ、本当。
けどまぁ、フィーリングが合わないと、あんまり楽しめないタイプの作品かもなぁ、と想わないでもない。幸運にも、僕はフィーリングがバッチリ合ってるので、非常に堪能出来ましたが。これからもずっと追い掛けていきたい作家さんですね。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/02/10
- メディア: 単行本
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